1.パターン修理
2.3.1 コーティング除去、コンフォーマルコーティングの識別
概要
本手順では、適切なコーティング除去方法を選択するために、まず始めにコーティングの識別(コーティング材の特定)をする必要がある。
スキルレベル
上級
適合性レベル
高
- ※ 各手順の実施に必要な推奨スキルレベルを、指標として記載している。エキスパート > 上級 > 中級
- ※ 適合性レベルは、各手順の処置が問題なく完成した際に、その製品がもとの製品要件に到達する適合度を示している。
高 > 中 > 低
許容基準の参照文献
コンフォーマルコーティングの特定
下記表は横にスクロールできます。
# | 質問 | はい | いいえ |
---|---|---|---|
1 | コーティングは、ソフト/弾力性/スポンジ状であるか? | #2 | #3 |
2 | コーティングは、熱に対する反応が見られるか? | ポリウレタン | #4 |
3 | アルコールに対する反応があるか? | アクリルラッカー | シリコン樹脂 |
4 | コーティングは厚いか?表面に光沢がないか? | RTVカプセル | #5 |
5 | コーティングは、熱に対する反応が見られるか? | #6 | パラキシレン |
6 | 反応によって、白い粉が生成されるか? | エポキシ | ポリウレタン |
コンフォーマルコーティングの特性
下記表は横にスクロールできます。
特 性 | コンフォーマルコーティングのタイプ | ||||
---|---|---|---|---|---|
エポキシ | アクリル | ポリウレタン | シリコン樹脂 | パラキシレン | |
硬い | |||||
やや硬い | |||||
柔らかい | |||||
熱反応 | |||||
表面結合 – 非常に強い | |||||
表面結合 – 強い | |||||
表面結合 – 普通 | |||||
表面結合 – 弱い | |||||
溶解反応 | |||||
無孔(非浸透性)の表面 | |||||
光沢のある表面 | |||||
やや光沢のある表面 | |||||
光沢のない表面 | |||||
弾性のある表面 | |||||
もろい | |||||
欠け | |||||
剥離 | |||||
伸縮 | |||||
傷、打痕、曲げ、裂け |
コンフォーマルコーティングの除去工法 (適用の優先順位)
下記表は横にスクロールできます。
コンフォーマル コーティング |
除去工法 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2.3.2 溶剤(溶媒)工法 |
2.3.3 剥離工法 |
2.3.4 加熱工法 |
2.3.5 グラインド/ スクレイプ工法 |
2.3.6 マイクロ ブラスト工法 |
|
パラキシレン | 1 | 2 | 3 | ||
エポキシ | 1 | 2 | 3 | ||
アクリル | 1 | 2 | 3 | 4 | |
ポリウレタン | 3 | 1 | 2 | 4 | |
シリコン 薄 | 1 | 2 | 3 | 4 | |
シリコン 厚 | 1 | 2 |
- ※ 除去工法の詳細については、IPC-7711/21を参照してください。